ジュエリー製作

pt900 ピンクダイヤモンド・ダイヤモンドペンダントトップ製作風景(1)

ピンクダイヤモンドをお探しのお客様よりピンクダイヤのご購入とお母様から譲り受けられた指輪の地金とダイヤモンドをそれぞれ使ったペンダントトップの製作をご依頼頂きました。

天然のピンクダイヤモンドはその稀少性と人気が相まって年々価格が上昇しており、また良質なピンクダイヤの入手事態もその人気故に困難になってきております。

今回は特に色味とテリにこだわりご予算に合わせて数点ピックアップさせて頂き、その中からベストなものをお選び頂きました。

色合いはピンクの美しいFANCY PINK カラーです。

クラリティは I-1ですが非常にテリの美しいものをお選び頂きました。

こちらのピンクダイヤと譲り受けられた指輪の中にセッティングされていたダイヤモンドの中から特に美しいダイヤを2石ピックアップし、3石を縦に並べてぶら下がるデザインのペンダントにすることに致しました。

指輪の地金を再利用させて頂き、一部を3石の石座のための平板状の角棒に形成致しました。

それぞれの石のピッチ(大きさやサイズ)に合わせて、先の平板から石座を形成し、内側を石の形に合わせて削ります。

石がピッタリとフィットするように内側の削りを調整し、石座の土台の完成です。

残った地金で新たに1㎜角の角棒を作ります。

その角棒をさらに伸ばして丸線状に形成致します。

この丸線を使って残りのペンダントの作成に必要なパーツを形成していきます。


丸線から石と石を繋げる輪っか(丸環)を二つと3つの石をそれぞれ4本の爪で留めるために計12本の爪となる柱を形成し、先の石座と組み合わせます。

3つの石座それぞれに4本の爪となる柱を溶接し、爪になるように鋭角に先端を各所削り出します。

そして完成した石座をそれぞれ丸環で連結し、最後にバチカンとも連結することでペンダントのベースが完成です。

こちらの土台にダイヤモンドをそれぞれセッティングし、綺麗に磨いて完成となります。

3石がそれぞれ独立して動きますので動きに合わせてダイヤがキラキラ光るデザインとなっております。4本爪で留めることでダイヤの露出面が広くなっておりますので光の下での輝きはより一層に美しいです。

今回ピンクダイヤモンド以外の使用したダイヤモンド2石と地金は持ち込み頂きました指輪からリフォームという形で再利用させて頂いておりますのと、チェーンは既にお持ちの物を使われるとのことでしたので、実質ピンクダイヤモンドの石代と加工賃のみでの製作が可能でございました。

当店は工房ですので様々なオーダーにもできる限りご希望に沿った形でお作りできるよう努めております。

また、すでにジュエリーをいくつかお持ちのもの、あるいは譲り受けられたもので、現状使わないままになっているものを材料として用いることで新たなデザインのジュエリーに作り変えることも可能です。

それに追加で新たに宝石をプラスすることもできますし、探されているお石があり、それとお持ちのジュエリーを使って新たなジュエリーに生まれ変わらせることもできます。

当工房は宝石のルース(石単体)での取り扱いもしており、40年間の取り組みの中で得た国内、海外のさまざま場所から宝石を取り寄せる独自の流通ルートを確保致しておりますので今回のような稀少な天然のピンクダイヤやレアストーンなど良質なものに拘りながらもご予算に合ったベストなお石の提供にも努めております。

店頭にある既存の製品や数少ない石の中だけから選ぶのが宝石やジュエリーの選び方ではございません。

欲しい石やデザイン、素材、手持ちのジュエリーそれらすべてを含めて一つ一つ吟味しながら理想のジュエリーを形にするそういった完全オーダーメイドのジュエリー選びも現代のジュエリーの選択肢の一つですし、私どもが目指す理想の形でございます。

同じようなことでお悩み、お探しの方様、石から選ぶ完全オーダーメイドのジュエリーにご興味をもって頂けました方様も是非一度お気軽にお問い合わせくださいませ。