宝石について

ダイヤモンドの良し悪しについて part2

ダイヤモンドにはそのダイヤモンドの質を評価する基準となるものがあることを前回のpartで述べさせて頂きました。

ここではそのダイヤモンドを評価する基準とそれをまとめたグレーティングレポートやソーティングにフォーカスをあててご説明させて頂きます。

ダイヤモンドのグレーティングレポート? ソーティング?

って何?

という方は是非読み進めて頂ければと存じます。

また、ダイヤモンドを評価する上でよく耳にする言葉に4Cというものがございます。

聞いたことないよという方様もこれからいずれダイヤモンドの指輪やペンダントの購入を検討される機会がございましたら、恐らく耳にすることもあるかと思いますのでその際にここでそんなこと言ってたなと思い出して頂ければ幸いです。

目次

ダイヤモンドグレーティングレポートやソーティングって何?

4Cについて

ダイヤモンドグレーティングレポートやソーティングって何?

ダイヤモンドグレーティングレポートとは俗にいうダイヤモンドの鑑定書の正式名称のことを示します。

GIA(米国宝石学会)という機関がダイヤモンドの品質を評価する上で各種項目に対して品質評価国際基準を定めています。

ダイヤモンドグレーティングレポートとはそのGIAにより定められた評価基準に沿って

各種鑑別機関が独自の書式で発行しているものです。

つまり国際基準を定めたGIAが発行している鑑別書もあればそれに沿って別の鑑別機関が発行している鑑別書もあるという訳です。

鑑別機関により検査項目も様々で石が本物かどうかはもちろんの事、その石のプロポーションや重さ、サイズ、色味や透明度、カットの質、紫外線下での蛍光性など多岐にわたります。

その中でもどの鑑別書も必ず検査している項目があり、それが品質評価国際基準で定められた項目で別名を4Cと呼びます。

4Cとは数字の表す通り、各種ダイヤモンドの4つの項目についてそれぞれ評価しているのですが詳細については後でご紹介します。

そしてダイヤモンドソーティングというのは先のダイヤモンドグレーティングレポート(鑑別書)の内容を要約したメモといった感じです。

必要最低限の4Cのグレードが記載されたもので鑑別書のようにダイヤモンドの写真やアングル、蛍光性などといった詳細な内容は記載されておりません。

どちらかというと業界の中での取引の際に用いられるダイヤの評価メモのようなもので、鑑別書のような冊子にもなっていません。

逆に言えば、業界の人はその4Cの内容だけでもおおよそのダイヤの品質が解るようになっています。

つまり鑑別書やソーティングにおいて注目すべき点は4Cであることがお分かり頂けるかと存じます。

鑑別書を見ると4C以外の項目もあり、もちろんそれにもダイヤモンドの価値に大きく影響してくる内容もございますが、今回は4Cにフォーカスを当てさせて頂きまして、それはまた別の機会に触れさせて頂ければと思います。

4Cについて

では兎にも角にもその品質評価国際基準である4Cと一体どんな内容なのでしょうか?

4Cとは

Color    (カラー)    : 色味

Clarity  (クラリティー)   :   透明度

Cut      (カット)             :   プロポーション

Carat   (カラット)     :    重さ

4Cとはカラー(色味)、クラリティ―(透明度)、カット(プロポーション)、カラット(重さ)のそれぞれアルファベットの頭文字をとって4Cと呼び、それらの項目それぞれにグレードをつけてダイヤモンドを評価します。

上部画像は4Cの各項目のグレードをそれぞれ一覧にしたものです。

4Cについて初めて知ったという方様はこれだけ見てもよくわからないかと思いますので

一つ一つ項目ごとに見ていきましょう!

4CにおけるColor (カラー)評価について

ダイヤモンドには天然でも極稀にイエローやブルー、ピンク、レッドといった有色のダイヤが採れることがございますがそういったダイヤモンドはまた別のカラー鑑定基準がございますのでここでは取り上げることを差し控えさせていただき、

通常、よくある一般的なダイヤモンドは白いというイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか?

しかし、カラーダイヤを除いて、本当に美しいダイヤモンドとは実は無色透明なのでございます。

つまりここでのカラー評価はいかに無色であるかを評価しています。

Color (カラー)

D E F G H I J K L M N~R S~Z
無色透明   ⇒  ほぼ無色     ⇒  黄色みを帯びる

 

無色に近い順にアルファベットのD→Zへグレード分けがされます。

つまりもっともカラーグレードの評価が高い物は「D

評価「D」を得たダイヤは業界用語でDカラーのダイヤと呼ばれます。

次に評価が高い物は「E

その次が「F

という具合です。

おおよそD~Fカラーのものは無色透明であり、

G~Jカラーあたりでもほぼ透明です。

Kカラー以降からよく見るとほのかに黄色く見え始めます。

用途にもよりますが、ジュエリーとして用いられるものはMカラーくらいまでかなーと思います。

それより評価の低い物はあまりお勧め致しません。

エンゲージリング(結婚指輪)などのセンターストーンのダイヤはJカラー以上からではないでしょうか。

私どもも余程大きいダイヤでもない限りはHカラー以上のグレードを推奨しております。

 

・4CにおけるClarity(クラリティ―)評価について

ダイヤモンドにおけるクラリティ―とは透明度のことです。

そのダイヤの透明度がどれだけ高いかを評価する項目です。

ダイヤモンドのクラリティーの高さとは、いかにそのダイヤモンドに特徴が無いかという事に比例します。

特徴がなければいいの?と疑問に思われるかと存じますが、

ここでの特徴とはインクルージョン(内包物)を意味します。

そもそもダイヤモンドは炭素が何千年以上もの果てしない歳月を経て地中深くの高温高圧環境下で結晶化したものです。

その生成される過程でダイヤモンドは多くの影響を受けますので多かれ少なかれ結晶化し、ダイヤモンドとなった時には内部や外部に多種多様な特徴がみられることがあります。

そういったダイヤモンドが内包している特徴を総じてインクルージョン(内包物)と呼んでおります。

このインクルージョンには様々な種類や形があり、見かけ上のダイヤモンドに多種多様な個性を生み出しています。

インクルージョンの種類に関してお話ししますと、とても長くなりますのでここでは省かせて頂きますがダイヤの美しさに密接に関係する非常に重要な事ですのでいずれ別の機会に取り上げさせて頂きます。

多くの場合このインクルージョンがダイヤモンドの輝きや美しさにとって欠点となることが多いため、良質なダイヤモンド程こういったインクルージョンが少ないのです。

しかし、ダイヤモンドにおいてインクルージョンはダイヤの個性と言っていい程ほとんどのものに内包されています。それはダイヤモンドが生成される過程を考えると当然のことのように思います。

ですが世の中にはそういったインクルージョンを一切内包しないような奇跡に近いダイヤモンドも存在しています。

そういったものも含め、クラリティ―の評価とはいかにそのダイヤモンドにインクルージョンが内包していないかをグレード別に分けて評価しています。

Clarity(透明度) FL IF VVS1、VVS2 VS1、VS2 SL1、SL2 I1、I2、I3
特徴無し → 特徴ほぼ無し  →   特徴あり  → 特徴大

 

・クラリティ―においてそのダイヤモンドに一切のインクルージョンが見られないどころか、石の表面にすら何の痕跡もないまさに無傷透明のダイヤモンドにはFL(フローレス)という評価が与えられます。

まさにダイヤの究極といっていいものです。

・次に評価の高いグレードのダイヤにはIF(インターナルフローレス)という評価が与えられます。

こちらはインクルージョンは一切ないのですが表面などに細かい線のようなものがあったり、なんらかの特徴が表面に現れてしまった大変惜しいものに対して与えられる評価です。しかしながら、通常内包物がないという事自体が大変稀なことですのでクラリティにおいては非常に評価の高い物と言えます。

・その次に高い評価のものがVVS(ブイブイエス)クラスの評価のものです。

こちらはVVS1VVS2に分けて評価され、VVS1の方がVVS2より評価は上ではありますが、VVSクラスの評価のものは顕微鏡やルーペなどで10倍程拡大してもインクルージョンを発見するのが困難な程、極非常に少ない割合のもに与えられます。

肉眼ではとらえることが出来ないレベルです。

エンゲージリングなどのセンターストーンでもまれにIFクラスのダイヤもありますが、

VVSクラスでも最高品質と言ってよい評価とされています。

・ついで高い評価のものはVS(ブイエス)クラスです。

こちらもVS1VS2に分けれ、同じくVS1の方がVS2より評価は上となります。

VSクラスの評価のもは顕微鏡やルーペなどで10倍程拡大した環境下においてVVSクラス程では無いもののそれでもインクルージョンを発見するのがやや困難な程の割合のもに与えられます。こちらも肉眼ではインクルージョンの発見はほぼ無理ではないでしょうか。

VSクラスも十分に透明度の高い石と言えます。

 

・ついで高い評価のものがSI(エスアイ)クラスです。

こちらもSI1SI2に分けられ、比較するとSI1の方が評価は上となっています。

こちらの評価のものは顕微鏡やルーペなどで10倍程拡大した環境下においてはインクルージョンの発見が容易となるほどの割合の物に対して与えられる評価です。

目の良い人なら肉眼でも見つけることができるくらいにはインクルージョンが目立つ石ということになります。

このSIクラスがある種クラリティ―のボーダ―ラインかもしれません。

・次のグレード評価のI(アイ)クラスになりますとI1I2I3と3つに分けられてはいますが、I1でも多くの場合肉眼でインクルージョンが用意に発見でき、透明だと感じられるものは稀です。

多くのIクラスは曇った印象や灰色の印象を与えてしまいますのであまりお勧めはいたしません。

という具合にクラリティ―の大まかなグレードの分けられ方をご説明させて頂きましたが、ここで抑えて頂きたいポイントはクラリティ―はそのダイヤに占めるインクルージョンの割合を評価しているのであって、インクルージョンの種類自体はクラリティ―の評価にダイレクトには影響していないという点です。

これは鑑別書の評価がそのままダイレクトにダイヤの美しさの比較にはなりえない要因の一つですので重要なポイントとなります。この意味合いについてはpart3で取り上げさせて頂きます。

・4CにおけるCut(カット)の評価について

ダイヤモンドの4Cの評価の一つであるCut(カット)はそのダイヤモンドのプロポーションをグレード別に評価しています。

ここで押さえておきたいのはダイヤモンドのうち4Cの評価においてカットについての評価はラウンドブリリアントダイヤモンドについてのみ評価されるという点です。

ダイヤモンドは鉱山から発掘されたときは歪な形をした原石の状態です。

それを研磨というダイヤモンドをカットする工程で様々な形にカットされるのでございます。

ラウンドブリリアントカットはその多種多様なカットのひとつです。

宝石、とくにダイヤモンドなどの透明度のある石において、その石の輝きとカットのプロポーションには大きな関係性がございます。

石に光があたる際、その石の分散光やきらめきといった輝きの要素はカットされた石の角度のバランスで大きく異なります。

ラウンドブリリアントカットというのは先人たちの努力により光の入る角度や反射などを考慮し、研究に研究を重ねた結果、光を最大限に利用し石を輝かせる理想の形として生み出されたカットなのです。

ブリリアントカットを施した際に生じる原石のロス分は50%にもなると言われております。

一つの原石がラウンドブリリアントカットをされた後はサイズが半分くらいになってしまうということですね。

そのためラウンドブリリアントカットと一言でいってもその形状はそれぞれ微妙に違って参ります。

一見するとほとんど同じように見えてしまうかもしれませんが。

それは原石の中にある輝きや美しさに悪い影響のあるインクルージョンをあえてカットして落したり、少し石に厚みを持たせることで0.9ctになる予定の石を1.0ct overで研磨できる場合などやはたまた職人の技術によるクオリティの問題など要素は多々ありますがすべてのものが同じようなラウンドブリリアントカットにはならないのです。

つまり同じラウンドブリリアントカットの中でも研磨のされ方によりプロポーションに若干の違いがあり、実はその若干の違いがダイヤモンドの輝きに大きな違いをもたらすこともあるのです。

そのためGIAはラウンドブリリアントカットの中でも最も石を美しく輝かせる理想のプロポーション(バランス)シンメトリー(対称性)ポリッシュ(表面の仕上げ)を定義し、検査する石がその理想のプロポーションにどれだけ近いかを判定し各グレードに分けて評価したのが4CにおけるCutの項目なのです。

Cut(カット) excellent very good good fair poor

良い  →     →     →     →      悪い

その定められた理想のバランス(プロポーション)やカットの全体的な対称性(シンメトリー)各面の研磨状態(ポリッシュ)にほぼ近い物を「Excellent」と評価します。

つまり最も理想的なプロポーションのものに与えられる評価です。

次に高い評価のものには「very good」と評価され、理想的なプロポーションに近く、カットによる要因で美しさを妨げることはないとされています。

次に高い評価のものに与えられるのは「good」という評価です。

理想的とは言えませんが一般的に流通しているダイヤモンドのカットで様々な要因で十分に美しいダイヤモンドになりえます。

ここがダイヤモンドを選ぶ上でカット評価のボーダーラインではないでしょうか。

その次に与えられる評価が「fair」というものでこの評価の物は多くの場合そのプロポーションやシンメトリー、ポリッシュにおいてダイヤモンドの美しさを妨げる要因になっているものがあるカットのクオリティといえますので、できれば避けるべきものです。

最後に「poor」という評価のものもあるのですが私どもでは形の悪い石のことをゴロ石と呼んでおり、ダイヤモンドの美しさを妨げる要因になる上、ゴロ石は形が理想とかなりかけ離れていてジュエリーにする際にもいろいろな弊害が出てくる石です。そもそもこのクオリティを取り扱っているというのも考え物だなと思ってしまうようなカットになります。

また、付け加えますと日本においては「Excellent」の評価について

プロポーション、シンメトリー、ポリッシュの3つのクオリティをそれぞれ評価し、3つすべて「Excellent」の評価のものはトリプルエクセレント(3excellent)と呼びもっとも高い評価とされています。

また、別でH&C(ハート&キューッピット)またはH&A(ハート&アロー)という記載がされているものもあります。

これも日本人が考え出した言葉なのですがシンメトリー(対称性)の美しい石をパビリオン側(ダイヤの裏側)から拡大鏡などで見るとハートが並んで見え、

テーブル面(ダイヤの表側)から見ると矢(天使の矢)が中心に向かって並んでいるように見えます。

そのような事からH&C(ハート&キューピット)と呼んでいます。

これはそのように見えれば多少形がずれていてもH&Cとして評価されます。

ですのでvery goodのCut評価でもH&Cの評価が付くこともあります。

多くの場合excellentのカットのものにH&Cが評価されることが多いのでセットで考えられることがありますがシンメトリーが高ければH&Cの評価はでることもあるということからも、別々の評価項目ですので混同されないようお気を付けくださいませ。

そもそも鑑別機関によってはH&Cが評価項目にない場合もあります。

GIAにおいてもH&Cの評価はありません。

 

4CにおけるCarat(カラット)について

最後にCarat(カラット)についてですがこれは特に特別な説明は不要かとおもいます。

カラットとはその石の重さを表す単位でして、1ctは約0.2gです。

ダイヤモンドではカラットが大きければ価値が高くなる傾向にあります。

特に1ctを超えると価格も一気に上がることが多いです。

正直私自身は大きければいいのかという考えは疑問に感じます。

意外に勘違いされてる方が多いのですが先にも申しましたが、カラットとは石の重さです。

厳密にいうとサイズではないのです。

重さがあれば当然サイズも大きくなるでしょ!と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

確かにそうなのですが多くの場合ダイヤモンドはジュエリーとして購入される方がほとんどではないでしょうか?

ルース(裸石)の状態でコレクションされる方も居られるかも知れませんがそれでも普段はルースケースにいれて眺めれれているかとおもいます。

つまり何が言いたいかと申しますと、ダイヤを見る時多くの場合石のテーブル面(上正面)を見られるかと思いますし、ジュエリーにする際もほとんどの物がその部分が見えるようにセッティングしています。

ここで先ほどのCutカットの問題です。

仮に同じExcellent の評価をもつ0.9ct と 1.0ctのダイヤを比べれば恐らく正面からみても1.0ct石の方が大きく見えるかと思います。

では fair の評価の1.0ctのダイヤモンドとvery goodの0.9ctの石を正面から比べたとしましょう。

なんと驚くべきことに場合によっては0.9ct、はたまた0.8ctでも 1.0ctの石より大きく見えることもあるのです。

これはカットのプロポーションが原因で起こります。

fair の評価の石の中には厚みが大きくカットされた石もあります。

つまり同じカラットの石でも理想とするプロポーションに比べ、高さがある分、横幅(石の直径)が狭くなることもあるのです。

その結果正面から見た場合、カラット数の低い石が高い石より大きく見えることは意外によく起こり得るのです。

ですのでカラット=サイズというのは場合によるのでご注意頂ければと思います。

 

以上 ここまで4Cについてご説明させて頂きました。

ここまでの部分は本格的に一粒のダイヤ購入する際には正直どこのお店に行っても説明して頂けるのではないかと思います。

そもそも日本ではダイヤというのはこの4Cを基準に市場で値段が決められ、売買され、各種メーカーやブランドがジュエリーにしてお客さんに販売している場合がほとんどですし、ダイヤを販売する場合もこの4Cに沿ってクオリティの説明が行われています。

つまりどこに行ってもこの説明をされて終わりという可能性があるのです。

エンゲージリングを探して色々お店を見たけど同じような説明をされたという経験をお持ちの方も多いのではと思います。

確かに4Cはダイヤモンドの良し悪しを測る上では非常に便利ですし、考えつくされた適切な基準です。

例えば Dカラー、VVS1、very goodのダイヤと  Hカラー、SL2、very good の二つを比べれば実物を見るまでもなく 前者の方が美しいと用意に判断できます。

良いダイヤを買うときどっちを買えばいいか悩まれたのなら迷わず前者を購入されればいいかと存じます。

つまり、「そんなのダイヤの4Cを見て買えばいいんじゃないの?」ということです。

では 同じサイズの Fカラー SI1 very good  のダイヤと

Eカラー VS2 very good の二つを比べた時はどうでしょうか?

4Cの評価で考えれば間違いなく後者の方が良いのではと思うかもしれません。

恐らく二つを同じ店で比べれば価格も後者の方が上ですし、美しさも後者の方が美しいかと思います。

ですが世の中にあるすべてのダイヤにおいてランダムに先の評価も持った二つピックアップし美しさを比べた時、

4Cの低いはずのダイヤが美しく見える場合もあります。

しかもダイヤの価格は4Cの評価に比例することがほとんどですので価格も後者より安いのです。

なぜそんなことが起こり得るのでしょうか?

それはつまりダイヤが人間と似ているとお話しした部分に立ち戻ることになるのです。

そして4Cの評価とは各項目ごとにそれぞれを基準をなるマスターストーンと比較し、

人の目によって判別されたものなのです。

重要なことなので二度言わせて頂きますが、4つの各項目ごとにそれぞれ分けて評価しているのです。

この意識は良いダイヤモンドに出合うために重要なポイントとなりますし、

ダイヤモンドの良し悪しがグレーティングレポートやソーティングの4Cだけでは判断できないことの大きな理由です。

ダイヤモンドをそんな単純な基準で見分けられれば苦労しないのです。

これは鑑定書や鑑別書に重きを置き、それを基準に販売をしていまっている現状とそれがすべてだと消費者に思わせてしまっていることが大きな原因ですし、これから石を探される方はそれがすべてだとは思わないでください。

石の本質も見ることがすべての宝石において最良のもの出会うための入り口になるのではないでしょうか。

記号や文字の稀少性に惑わされず、宝石が本来もつ稀少性の理由を見て頂くことが大切だと思います。

次回はそんな普通のお店ではあまり語られないダイヤモンドの本来の稀少性をお話しをさせて頂ければと思います。